2009年7月28日

今週末は中之島の水辺バーへ!

今週末の7月31日(金)と8月1日(土)の夜は、
BMCの夏企画"BBB"(ビル・ビール・バー)開催です。
2日間だけの特別オープン。くわしくは[こちら]

来てくれたお客さんが、そして自分達が、
夏の夜を心地よ〜く過ごせるよう、ただいま準備をすすめております。
みなさん、ぜひ遊びにきてください。

さてさてここでちょっと楽しいお知らせ。
8月にオープン予定の、水都大阪のクルージング”御舟かもめ”。
くわしくは、御舟かもめブログをご覧ください。
[http://camome25.exblog.jp/]

その御舟かもめが、今回のBMCイベント初日の31日(金)夜8時頃、
舟のお披露目でBBB開催場所の水辺に現れます!
どうぞお楽しみに。

御舟かもめでは、時間帯や目的別などでいろんなクルーズコースがあり、
実は私たちBMCの選ぶクルーズコースも計画中... うしし。
先日、そのリサーチでBMCメンバーも舟にのせてもらいました。
そのときの様子→[御舟かもめブログより]
クルージングはときにスリリングで最高に気持ちよく、
いつしか任務を忘れ、舟から眺めるビルの景色にエキサイト。


大阪市中央卸売市場。激渋!

これはまたおもろいことができそうです。
詳細は決まり次第ご案内いたしますので、乞うご期待!

ではみなさん、
週末、中之島のリバーサイドビルでお会いしましょう。

2009年7月8日

[イベントのお知らせ] 真夏の夜のBBB

すっかり暑くなってきたところで、
夏企画のお知らせです。




ビルとビールと水辺のバー。
ということでイベント名は"BBB"です。

開催場所の中之島リバーサイドビルディングは、昭和40年の渋ビル。
大規模開発が急速に進むこのエリアの中で、
水辺に寄り添いクールに佇むこのビルは、本当にかっこよしです。

実はここ、かつては"クラブ・リバーサイド"として人々が集う
とても粋な場所なのでした。
そんなビルの記憶から見出された"水辺モダンスタイル"が、
BMCによって2日限りの復活!
イベントでは、素敵すぎる当時の貴重な写真も公開予定。

例えばこんな...


あ〜これ以上は〜〜 当日のお楽しみということで。
そのほかビル写真や資料なども展示します。

BMC一押しの水辺ビルの屋上で、
夏の夜風に身を委ねながらクールダウンなんていかがでしょう。

ぜひ遊びにきてくださいね。


イベント詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日時:2009年7月31日(金), 8月1日(土)
   OPEN 18:00 ー CLOSE 22:00

場所:リバーサイドビルディング 5階
   大阪市北区中之島3-1-8 [場所はこちら]
   地下鉄四つ橋線 肥後橋駅 4番出口より徒歩5分
   京阪中之島線 渡辺橋駅 出口2より徒歩5分
   地下鉄京阪 淀屋橋駅 6番出口より徒歩15分

ノーチャージ・ドリンク¥300〜 軽いおつまみもあります

協力:きりう不動産信託株式会社

問い合わせ先:bmc2008@s-takaoka.net


2009年7月6日

room 606の魔法

番外編が続くようで何ですが、これほどゴージャスな話題提供もそうはできないと思うので、忘れないうちに書いておこうと思う。
といってももう2ヶ月前の話、GWに北欧へ行ってきた。コペンハーゲン→ヘルシンキ→ストックホルムという、おそろしくベタなデザイン王国を巡る旅(だって初北欧だし)。
最初に訪れた都市コペンハーゲンはいわずとしれたビルマニアの、いやモダンデザインの神様、アルネ・ヤコブセンの聖地。中央駅の目の前にはシンボルのようにSASロイヤルホテルが屹立する。

1960年にヤコブセンの設計によって建てられたが、近年別の建築家によってインテリアがほぼ全面的にリニューアルされた。そのなかで唯一、スイートルームの606号室だけが「ヤコブセンスイート」としてオリジナルのまま残されている。「今度いつ来られるかわからない」と呪文を繰り返し、冷静な判断ができない私たちは、もういっとくしかないだろう、と勢いで予約してしまっていたのだ(もちろん一泊だけ)。


何せ『ROOM 606』で一冊の本が出るくらい有名な部屋だ。写真はいろいろ見ているし、プランも事前に頭に入ってる。置かれている椅子はもちろんお馴染みのヤコブセンチェアたち、日本のショップで(緊張しながら)座ったこともある。そしてディテール求道者なら誰しも手本にするヤコブセンだが、部屋のディテールは思いのほかざっくりしている。



どうもこう、もうひとつ感動がこない。長時間フライトの疲労や、久しぶりの海外での緊張、そこに「大枚はたいてるんだから」的小市民な感情も重なったのだろう。もちろん興奮して写真を撮りまくり、細部の寸法を押さえて大満足なのだけれど、どうも空間のキモを掴み切れてない、という感覚が残る(だいたいスイートルームというもの自体が初体験で、他にサプライズも多すぎた。「これがウェルカムフルーツというものか!」とか・笑)。

翌朝を迎えてチェックアウトの時刻が近づき、宿を出る前の何もすることがない空白の時間。そこでやっと一息付いてリラックスできたのだろう、あっ、と気が付いた。
「色」だ。

部屋全体はファブリックも含めてブルーグリーンを基調にまとめられている。とても微妙なニュアンスで複雑な色だ。壁は場所によって色が塗り分けられている。それらの色全体に包まれていると感じたときの感覚は、これまで体験したことのなかった感覚だった。色に包まれる感じ。押しつけがましくもなく、突き放された感じもない。おもてなしの空間とはかくあるべし、なシックなモダン。

設計をする人なら共感してもらえると思うけれど、色というのはとても難しい。特に「ペンキの色」は扱いにくいことこの上ない。微妙な色を塗ろうと(文字通り)色気を出そうものなら、大概結果は悲惨なことに(なった)。だから日本の現代建築には白があれほど氾濫し、色が使われるときは開き直ったビビッドな差し色になる、と個人的には思っていたりもする。

Room 606で初めて色の魔法を知る。やはりヤコブセン恐るべし。そういえば植物を繊細なタッチで描いた水彩画があったっけ。
「色」だけは体験してみないとわからない(自慢)。

追伸
ブーンと音を立ててがんばる古びたエアコンは、日本が誇るダイキンでした。

2009年7月4日

ルーツを探る

少し前のこと、ほとんど突然に極度のビル好きが集まってしまい、
わたしたち何でこんなにこの年代のビルが好きなんだろうね、
という話になったことがありました。

グラフの服部さんは"30年リバイバル"と表現しましたが、
わたしたちがカッコイイ!と思うビル達と30代(が中心)のわたし達は
たしかにほとんど同世代でもあります。

生い立ちのどこかになにか鍵があるのでは!と
生まれてこの方何に興味を持って生きてきたのかを
お互い地味にインタビューし合ったのでありました。

面白いことに、千里や泉北のニュータウンに
幼少期に親戚がいるとかなんとかで縁があり、
「子供ゴコロになんかカッコイイって思っててん」
という人が二人もいました。

BMCで千里ツアーを敢行したことがありますが、
ホント今見ても、今見るから尚更カッコイイのであります。
駅も、集合住宅も。スペイシーでオリジナルでムーディ。



またいつかまとめてご紹介するとして、
(我々の盟友『モンド不動産』さんが最近紹介されてます!)
特にニュータウンを知らなかったわたしのルーツっぽいものを
以前父親の本棚から発掘しました(そして横領しました)。

広告のデザイナーをやってた父はやたらに写真集とか持ってたみたいですが
今見るとめちゃ素敵なインテリア写真が満載の本が。


そーーーう言えば、50000歩くらい譲って思い起こすに、
昔住んでた団地の家は、こんな本見たんじゃないかと思う感じでした。
オレンジのカーペットの部屋とこげ茶のカーペットの部屋に
イサムノグチのAKARI(風?)があったり、
カーテンがなんか強烈な幾何学模様だったり、
突然思い立った母といっしょにお風呂の壁を水色に塗ったりした
というようなかなり曖昧な記憶が・・・。
(もちろん、これはイメージ画像ですけど。。。
 素人ながら真似しちゃった、みたいなんでしたけど)
そう言えば母はこんな髪型だったかも!!
(もちろん、顔はとても日本人でしたけど)

ビル以外にも、この年代の音楽やバイクや家具やなにかを好む傾向はそもそもあるようで、
そればっかりで固めてキメキメな訳ではないのですが
ビル熱の上昇と共に周辺趣味がさらに70年代に収斂してきてる感がある今日この頃。
とても幾何学の古い生地を見つけて、
70年代のファッション誌からブラウスワンピースの写真を選び、
友達に「コレでコレ作ってー」と発注しました。(はよ作ってなー)

ビルビルゆうて変やで、と言われることがよくあるのですが、
ビルも含めこういうスペイシーでオリジナルでムーディなのがいい訳よ!
と思うに至ったルーツを、今日はちょっと書いてみました。