2011年9月28日

丹平ビルお別れ会

これまでのBMCのイベントで、お別れ会は初の試み。

ビルの渋みに憧れをもつ世代の人や、
丹平ビルに関わってこられたOBの方など、
たくさんのひとに来ていただきました。

OBの方々のなかには
久しぶりの再会で、当時の思い出話に花を咲かせる姿も。



お別れ会のスタートは、
丹平ビルの魅力をBMCが語るトークタイム。
BMC結成のきっかけとなったこのビルは、
これまでに、月刊ビル創刊号での特集やトークイベントなど
関わりが深く、たくさんの思い出が蘇ります。



ビルの館内見学。
ヴォーリズ建築事務所の設計によるこのビルは
飛び抜けた装飾はないものの、細部まで実にきめ細やか。
また、素材の使い方も見事で
育てられた素材の熟し具合もとても美しいのです。






みなさん、じわじわとその魅力を堪能していただけたようです。



トウヤマタケオさんによる音楽会。
実は、リハのときにこの会議室の音の広がりがとてもよく、
本番は急遽アンプなしでいくことになったのでした。

くぐもったオルガンの音が丹平ビルの会議室の隅々にじんわりと広がります。
トウヤマさんらしい、ちょっと影のある旋律と和音が、
お別れ会というちょっとセンチな気分に、やさしく寄り添ってくれます。
まるで教会にいるかのような、心落ち着く贅沢な時間でした。

会長さんや来ていただいた方、それぞれのビルに対する思いをうかがい
最後はみんなでビルにありがとうの拍手を。
なんだか、長いひとつの物語が完結したようです。

このビルに出会い、関われたことを嬉しく思います。
天候不良のなか、来てくれた方ありがとうございました!
そして、丹平ビルに、ありがとう!!!

2011年9月19日

9/19 「丹平ビルお別れ会」のお知らせ

BMC、秋の企画のご案内です。



丹平(たんぺい)ビルがこの9月をもって、
その歴史の幕を閉じることになりました。

その魅力については、
「月刊ビル」創刊号、シンポジウムやテレビ、雑誌の取材など
多くの場面で熱弁してまいりました。 「丹平ビルについて」



思えばこのビルの存在が
BMCの活動をするきっかけとなったと言えます。

初期メンバー3人がお互いの事をあまり知らなかった頃、
それぞれ好きなビルについて語り合い、
とっておきの、お気に入りカードとして
3人とも持っていたのがこの丹平ビルでした。

「お前さん分かってんじゃねえか!」
と意気投合し、BMCの活動の原点となった丹平ビル。

背筋の伸びるような、心地良い緊張感。
静かに熱く燃える、美しい空間。

今回はゲストに音楽家トウヤマタケオさんを迎え、
その音色とともに、静かに、温かく、
みなさんと共に最後の丹平ビルを味わいたいと思います。

9月19日、私たちの目に焼き付けて、心に永久保存しましょう!

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

[丹平ビルお別れ会]

2011年9月19日(月・祝)
会場/14:30
開始/15:00 終了/18:00

[プログラム]
BMCによるトーク
丹平ビル館内見学会
ミニライブ/ゲスト:トウヤマタケオ

参加費/500円
定員/当日先着100名

※事前予約はありません。当日、会場へお越し下さい。

2011年9月17日

週刊ビルマニア0018 新阪急ビル 産経夕刊9/10


現在大阪駅前では大規模な開発が進み、
高度経済成長期の面影を残すビルは残り少なくなってきました。
そのなかで際だった存在感を放つ新阪急ビル。
大きなカーブを描くメタリックな外観が素晴らしいです。
中州に立つあの村野藤吾の不思議なオブジェのような換気塔は、
新阪急ビルとの組みあわせで楽しむのが正しい鑑賞法です。

2011年9月1日

鳥取のビル友に会いに。

先日、鳥取で開催された"ホイアンナイト"。



主催で中心核となる3人は、BMCが以前「春の大阪ビルツアー
と題したトークショーの企画でお世話になった方々です。
会場となるのは、BMC胸きゅんな渋い渋ーい上田ビル屋上。
主催者の3人のお店を構えているビルです。

そんなビル友が企画する大人の夏祭りとあって
これはやばいと、BMCからも夜長堂と姉崎が鳥取遠征してきました!


おっと!屋上にちょうちんとパラソルが!
もうすでに今日という日のいい予感。







会場の設営は、町のみなさんの協力による手作り。
ナイスな選曲のBGM、美味しい屋台、
作家さんの手作りうちわやお面、似顔絵たこせん・・・
なんだかとにかくセンスがいいのです。
気取らず、やりすぎず、心地いいこの空間は何なのでしょう。

そしてメインは盆踊り!!!
フリースタイルの河内音頭は
みんなでくるくると回転して、まさに天国でした。
そして、嬉しいことに
BMCのことを知っていてくれたひとが沢山いて驚きました。

翌日は、お店をぐるぐる。
つい長居してしまうディスプレイの斬新な定有堂書店さん、
あと、お祭りのカレーも美味しかった食堂カルンさん、


イベントの会場だった上田ビルへ行き、
主催者であるborzoirecordsさん、雑貨と古本ことやさん、
santanaさんのお店をぐるり。
3店とも、本当にツボなものがおいてあるのです。
物が溢れる大阪ではなかなか見つけ出すことのできないような
「これ!」というものが。
今度はもっと時間に余裕を持っていきたいです。
ことやさんでは、たまたま月刊ビルをまさに買うところの、
しかも名古屋在住の方に遭遇!うれしい!

なんだか旅日記のようですが、鳥取はすごく魅力のある町です。
お店ひとつひとつの個性が、
気をてらわずとも天然ににょきにょきしています。
なので、これからどうなっていくのか、
次に来た時は何が待っているのか、すごくわくわくさせられるのです。
そして、渋ビルの宝庫。




その場に身をおいて、空気を感じて、人と触れることでじんわり気付く魅力。
砂丘も水木しげるロードも行っていないけれど、この満腹感。

情報も人も溢れる大阪の地で、私たちBMCは今度は何をしよう?
お互いの町がこうやって交流して、
これからもビルの見方や楽しみ方が広がっていく予感がします。


ありがとう、鳥取のみなさん!