めっきり秋の風が身にしみる季節になってまいりました。
「ビルは友を呼ぶ」という言葉通り、イベント後はビルマニアな人達と接触する
機会が増え今までより仲間が増えた事に喜びを感じる今日この頃であります
さてブログの更新もぼちぼちやっていくかぁという事で(誰か見てますのん??)
今回はチームビルマニアの原点とも言えるビルのご紹介です。
一番最初に集まった三人でこそこそ密会をしては、
お気に入りビルを自慢しあっていた頃
全員一致で「カッコイイ!」と意気投合したのがこの「丹平ビル」

渋いタイルが連続窓をサンド、フレームのように袖壁がぐるりと廻り
ググッと持ち出した庇はコンクリート製で、少し奥へ下がった軒下に
ガラスブロックが敷き詰められ、ドカッと乗っかるロゴ。
全体の色合いこそ地味ですが、実物を目の前にすると
そのボリューム感とディテールの美しさに息をのみます。
サムライ的な外観とでもいいましょうか
実はビルマニアグッズのマッチのイラストのモチーフとなったビルで
(持ってますか?まだ在庫あります)
1957年築のこのビルはある会社が自社利用の為に建設したビルであり、
普段一般の人が内部を見ることはできないのですが、
そこはビルのスジモンの私達、内部を見せてもらえる事に成功。
外観がタダモノではないなぁと思って見ていたのは当然で、
なんとこのビルの設計はウィリアム・メレル・ヴォーリス事務所が
手がけたとういう事実が発覚!
案内していただいた担当者のお話を聞き、
館内を案内されるとこれまたびっっくり!!
「うわぁ!」「キャー」「おお!!」「うわぁー!」「ひやー!」
と取り乱すメンバー冷静さを保つ術はもはや無し
取り分け圧巻だったのがこの会議室

まるでモダンな教会のような雰囲気。「ここはどこ?ワタシは・・・」

今でも会議に使われている現役の会議室だそうで、
床のワックスなどのメンテを欠かさずやっているというだけあって、
艶とテリが半端ではないのです
奥のコンクリートで作られたパネルは波打ったデザインで
これまた贅沢な仕上がりとなっています

階段室や応接室の木質感がこの時代の雰囲気を醸し出しています
階段の手すりは台形2段型で触ると何気に親指が、掛かりにフィット。
やさしいタイプではないですが
実にジェントルでちょっとシャイな手すりなわけです

この時代のビルを自社使用している会社の方々は
誰一人自分の働いているビルがカッコイイなどと思ってなく
日常のひとコマに過ぎないのがもったえなくもステキに思えます
当時からデザインが変わってないであろう女性社員の制服
グレーのスチールデスクの上におかれたパソコンが余りにも場違いに思われたり
昔は人数も多かったであろう室内も今はスカスカでガラーンとした静寂の中で
作業をされている感じがまたいいのです