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ビルマニアのみなさま、あけましておめでとうございます。
2008年はビル元年でした。さてさて今年はどんな年になるのでしょう?
お正月なので新年に最も相応しい場所をご案内します。
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そう、この清々しいトコロは、新ダイビルの屋上。
新地の実にスマートでさりげない風格の漂うこのビルの屋上が、
平日のお昼休みは開放されていること、ご存知ですか?
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なんだか都心の屋上とは思えない風景なのです。
ぽっかりとポカポカと、ここはペンギン村なのか・・・?
そんな気さえしてしまうこの屋上。
こんな人もたくさんいます。
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あと、太極拳みたいなことしている人とか、もちろんお弁当食べてる人。
ブラブラと歩いていると、
たぶんこれまでの人生で1,2を争うくらい住んでみたい部屋を見つけてしまいました・・・
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なにこの物件~?!住みたい、住みた過ぎる・・・
なんと牧歌的というかジブリというかペンギン村というか、幸せ過ぎやしませんか?
しかし、ユルんでいると見せかけて、
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ビシっとディテールは効いているのだ。むむむ村野藤吾、恐るべし、恐るべしです。
輸出繊維会館、浪花組、フジカワ画廊など、村野藤吾の建築は
「どうしてこうしたのかわからない」「こんなんしていいって許されたのかな?」
という気持ちを巻き起こされることばかりで、
でもだけど確かにその造形は素晴らしく、うーん・・・スゴイ・・・としか言いようがなく。
中でもこの新ダイビルの屋上のこの塔屋の不思議さは、感無量です。
そしてもちろん、手摺も素晴らしいのです。どんなに裏階段であっても。
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今はちょっと寒いかも。でも、春になって暖かくなったら、
ぜひここでみんなでお花見ならぬ”おビル見”しませんか?
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もう今年はなくなってしまうダイビル(1925)やダイビル新館(1937)、
そして年末に最後のコンサートをしたフェスティバルホールを含む新朝日ビルディング(1958)、
近代建築なのに戦後ビルかのようにモダンな大阪朝日ビル(1931)も一望。
この新ダイビル自身も、2011年から建替えが決まっているそうです。
せつない気持ちにもなりますが、まだ時間はあります。
この贅沢な場所で過ごしながら、自分には、街には、なにがあれば幸せか・・・
なんてぼんやり思うのも悪くないかもしれません。
★冒頭の年賀状は、太陽の塔でクリスマスの頃に行われた
デジタル掛け軸なる催しです。ネーミングはどうかなと思いますが。