2012年11月8日

名古屋渋ビル研究会のおふたりに会いました



渋ビル遠足(マップ付き!)の企画や
リトルプレスの『名古屋 渋ビル手帖』の制作など、
名古屋で渋ビルを愛でる『名古屋渋ビル研究会』。

ビルが繋げてくれたご縁で
一昨年の夏、出会うべくして出会ったのですが、
先日ついに名古屋でゆっくりお会いすることができました!

集合は、渋ビルの一階にある喫茶店。
モーニングを嗜みながらゆるゆるとスタート。
前からずっと知り合いだったかのように
大阪、名古屋それぞれのビル事情、魅力、互いの活動のことなど話は尽きず。

満腹ののち街に繰り出し、渋ビル研究会のおふたりとともにビル巡り。
この日案内してもらった高岳駅周辺エリアは、
私の溺愛する『喫茶ボンボン』もあり、ビル目線でいくとかなりのホットエリア。

そして、この地でも素敵なビルに出会ってしまいました。

板倉準三設計による中産連ビル(1963年設立)。

格好良いです!!!

一部、タイルを縦貼りと横貼りで切り替えるニクい演出。
自由なプランと外回りのピロティは、師匠だったコルビジェの香りも漂います。

そして中へ入ると
美しいエントランス空間に絶叫!


正面にどっしり構える階段が、圧倒的な存在感。

斜めからのカット。やー、美しいです。段裏もすてき。
複雑な切り込みによって浮き出る陰影のラインが美すぎる!


寄ってみると
階段手摺の断面!
こんな切り口は見た事がないです。
手摺はこのまま伸び、カーブではぶりんと湾曲。ぎゃーーー(雄叫び)



 ステージのように上下に昇降しそうな踊り場。

浮遊感を感じつつも、すごい力強さです。

視線の先の景色や光の取り込み方など
綿密な空間構成はどこか神聖な空気も漂っていました。

ここは貸会議室として使われている建物。ということは
ビルの輪を広げて、いつかここで全日本ビルサミットができる!
なんて妄想も3人で膨らみます。
いつまでも眺めていたい気持ちもあるけど、後ろ髪引かれながら次のビルへ。

おふたりの案内で、テンポよく次々といいビルに出会います。

M形の窓装飾。じか書きの「防水」の文字もいい



こっちもかわいい、窓装飾


タイルの組み合わせ◎


天秤のようなひょっこり塔屋と板チョコビルのコンビ



近づくと貝殻のように光るタイル


わずかに角が丸い窓枠。このわずかさもまたよし。



決め込んだつもりのサインも愛嬌たっぷり


モダンな個人住宅にも遭遇


名古屋駅周辺もひとりでちょっと探索


歩き回っても満足感で満たされ、お腹が減らず。笑
まだまだ話足りないこの続きは次回で、と
今回はお開きとなりました。

私の印象ですが
大阪は尖ったやんちゃビルの主張が強くて、
名古屋は渋く格好良いビルが多い印象を受けました。
土地柄が出てるのか?

大阪で日頃やってる、ビルを見つけるというのも宝探しのようで楽しいのですが、
今回のように、知らない町のビルを案内してもらうのはまた新鮮で、楽しかったです。


春はお花見。

秋はおビル見!

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