2009年2月9日

合掌。マンダリンビルに捧ぐ

わたし達が愛してやまないこの年代のビル達は、
実に過渡期にいるのです。残るか壊されるか。
30~40代の脂の乗ったオトナ世代だというのに、
どんどん取り壊されているのが現状。

ちょっと景気がマシだった数年前に解体が加速しかけ、
でもこの不景気が吉と出て、解体のスピードは落ちているかに見えます。


でも・・・ビルマニアカフェの当日、
『ビルマニア不動産』としてご紹介していたあのビルも、
解体のための仮囲いに包まれて静かにその時を待っていました。

たぶん、ほとんどの方が知らないことですが、
築30年を越えるビル達は、資産価値を認められず、
次に建てられるビルのための"敷地"として、
どんなビルが建っているかを見もしない人(会社)に買われるということが、
珍しくはないのです。

新しい建物が必要とされること自体がどうかということはさておき、
その敷地を見ることもなく、
立地的な値打ちやどんな大きさのモノが建てられるかの数字だけで
土地や建物が売買されているということの不思議を伝えたくて、
そしてそれはやっぱりおかしなことで、とにかく愛がないと思うし、
よい建物ができるはずがないのではないか・・・と思ってしまう訳です。

註)このビルがそんな方に買われたという話ではありません。


追悼の気持ちを込めて・・・
この優美な曲面と、彫刻のように穿たれた三角の窓

飾らないカタカナで美しく銘打たれたサイン

タイルの微妙なグラデーション、一点で全体を引き締める金物

1 件のコメント:

ぐっつ さんのコメント...

さようなら、マンダリンビル。
写真の通り両サイドは階数も高く利用面積は多いです、事業としてはめいっぱい建てるのがスジでしょう。しかしこのご時世そんなに床はいらないのだ!量より質の時代にしたい!!
ここは不動産業者が目先の数字を追いかけて建てるのではなく、自社利用する様子なので、愛情を持って使って欲しいですね。
合掌・・・