先日、鉄道広告社の社長室にて、東西ビル界の大御所をゲストに招き、壮絶なビル談義を繰り広げました。東はドコノモン100選でおなじみ、倉方俊輔氏。西は2005年に早くも雑誌「大阪人」にて『戦後建築』なる特集を発信していた酒井一光氏。
我々BMCが用意したビル画像やビル映像、ゲスト提供の建築写真を肴に社長室で熱狂の酒盛りとなりました。
そんな師走のBMC。シリーズ第二弾は岩田雅希の選択。
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坂道の下にひっそりある小さなビルの、
渋色タイルとアルミパネルの組合せに、
渋ビルの滋味をしみじみと感じます。
土佐堀通の鋭く尖がった小さなビル。
濃紺のタイルと淡青のガラスのストライプを、
縦のアルミパネルがキッと引き締める姿に
背筋が伸びます。
大正創業の電子材料メーカー本社ビル。
手焼きのような不揃いで温かみのあるタイル壁と
開口のバランスにアクセントの鋲が
なんだかニクいお洒落上手。
世界にネットワークを持つ服飾資材会社の
御堂筋に面した堂々たる本社ビル。
何度でも見惚れてしまう
白タイルとステンレス窓の上品な未来志向。
角を切った形のビルには
素敵なのが多いですが、
このグリーンとこのベージュのタイルを
こんなに巧妙な手口で組み合せる手練、
デザインの職人技。
すごく地味なビルですが、
凹凸のある珍しいタイルに
細かいモザイクと紅色の塗装の帯を合わせ、
素敵な女将さんの着物の半襟みたいな
着こなしぶりです。
近代建築の雄、綿業会館の新館として
一見ひと続きのように見えながら、
実は凄さの種類が違うこのビルは
見上げる程に見所多く、
塔屋は必見です。

黒い小口タイルにテーパーを効かせ、
中央にアルミパネル、
手摺りはスチールという
完成度の高い設計が賃貸マンションに。
何と言う贅沢。
ふとつき当たりにこのビルが現れた瞬間、
かわいくてほしくなってしまいました。
白い壁に黄色のタイルと小窓、
ロゴはつんとした「上」に注目。
新地のビルだから窓がほとんどなく、
こくのあるグリーンの壁が存在感あり。
ちょっと赤い屋根を掛け、
隣に臙脂のモザイクを合せるとは、
さすが大人の街。
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岩田雅希は金曜日と土曜日にキオスクにいます!
キオスクは14:00~19:00(月・水~土)に営業中。
ビルマニアメンバーの視線で選んだ雑貨や小物、金物を販売しています。
ぜひお立ち寄り下さい!
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